乳児期

1. 歯が生え始めたら口腔清掃を始めましょう。
乳歯が生え始めるのは、平均的には生後 6 ~ 8 ヶ月ごろで下顎前歯から生えてくる子が多いようです。この時期にはよだれが多くなりこの よ だれによって歯についた汚れが洗い流されますが、ミルクや離乳食の摂取後は湯ざましを飲ませてあげたり、ガーゼで拭いてあげる程度の手入れはしてあげましょう。
10 ヶ月頃には上顎の前歯が生えてくることが多くなりますが、下顎の前歯のようによだれが汚れを洗い流してくれませんので、そろそろ 1 日に 1 回は歯磨きをする習慣をつけましょう。子供はいろいろな場面で親や兄姉のまねをしたがりますので、このような模倣を利用して歯磨きに興味をひかせましょう。又、夜間の授乳や授乳しながら夜寝かしつける習慣は、眠ってる間の唾液の分泌量が減少していることから、むし歯ができやすくなります。この習慣をやめさせるのに大変苦労されるお母さんも多いと思いますが、夜間の授乳は 10 ヶ月頃までに、そして母乳や哺乳瓶も 1 歳頃を目安に卒業するのが理想といわれています。
1 歳頃から奥歯、乳犬歯、そして最後方の奥歯が生え 2 歳 6 ヶ月頃には全部で上下 20 本の乳歯が生え、乳歯の噛み合わせは完成します。特に奥歯は複雑な形をしていますので食べかすや歯垢「プラーク」が溜まり易いので歯磨きは不可欠となります。