学齢期

1. スポーツ時の外傷に気をつけましょう。
歯を失うのは、むし歯や歯周炎だけではありません。スポーツ時の外傷であっという間に歯を失ってしまうこともあります。例えば野球中の捕球の際、ボールがイレギュラーしてしまい歯に当たってしまったり、サッカーやバスケットボールなど相手選手との接触の多いスポーツ中に相手の肘などが歯に当たってしまい歯がぐらぐらになってしまったり、唇を切ったりすることもあると思います。その際の処置は幼児期の 2. 「怪我に気をつけてあげてください。」の項に記載させていただきましたが、そうなるのを防ぐ用具があります。それはマウスガードというものです。マウスガードといってもピンとこない方も多いと思いますが、ボクシング選手や K1 選手が歯に装着しているマウスピースと言えばわかる方も多いかと思います。
通常は上の歯全体を覆うような形をしており外力から歯や顎の骨、又、しっかりと上の顎と下の顎が咬み合い固定されることにより首の骨や脳を守るといわれています。
スポーツ店で市販されてもいますがそれにくらべ価格は高くなるのですが装着感等考えますと歯科医院で型をとり自分だけのマウスガードを使用したほうがいいと思われます。

2. 歯肉炎を放置していると歯周炎になります。
口の中が不潔になると虫歯はもちろんですが歯肉の発赤や腫脹が見られ、場合によっては痛みや口臭の原因となります。歯肉に症状が限局したものを歯肉炎と呼び歯磨きを十分に行い口の中を清潔にすることによって改善しますが、歯石が沈着している場合は歯科医院で除去してもらう必要があります。歯肉炎を放置していると、歯周炎になってしまいます。歯周炎とは歯肉のみならず歯を支える歯槽骨に炎症が進み歯槽骨が破壊されてしまう病気です。むし歯に次いで歯を失う主な原因になります。入れ歯のいらない健康な大人になるには、子供の時からの口の管理が重要になります。