歯周病に関する質問

Q. 歯周病予防は本人のブラッシングと定期検診しか手だてがないのですか ?

Q. 歯槽膿漏は治らないのですか ?

Q. 歯周病の検査で歯茎に針を刺して調べられたあと、歯茎がはれ口内炎が出て食事が 3 日取れず後悔しました。必ず針を刺してでないと調べられないのですか ?

Q. 歯石はどのようにしてできますか ? また、どれくらいほっておくとどのように悪い点が出てきますか ?

A.
歯槽膿漏 (歯周病) は、歯周病を起こす細菌が原因です。その細菌は歯垢 (プラーク) の中に潜み、歯ぐき (歯肉) の炎症を引き起こします。それが重度になってくると、歯を支える骨にまで悪影響を及ぼし、歯を抜かねばならない状態までなってしまします。その予防は質問の中にもありましたブラッシング (歯みがき) で、細菌のすみかである歯垢を除去することが中心になります。
しかし、この歯垢が唾液のなかの無機質の影響をうけて、固く石のようになってくると (歯石) ブラッシングでは除去できません。歯科医院で専用の器具を使って取ってもらいましょう。その際、歯肉の検査を器具を使って行ないますが、その先端は丸みを帯びた形になっています。歯周病は初期症状を自覚できることが少ないので、歯肉の定期的な検査と管理が必要になってきます。そして、重度になる前に、歯肉の治療を根気よく受けられれば、治すことも可能です。また、歯肉は毛細血管に富んだ組織で、その色や形態から全身の状態もうかがえ、その関連性もいわれています。食生活からくる生活習慣病 (糖尿病等) はもちろん、喫煙の習慣も歯肉と全身の健康に深いかかわりがあるということです。つまり、全身疾患と生活習慣の問題の解決は歯周病の問題解決につながっている場合も少なくないのです。